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亡くなった親の家に住む

亡くなった親の家、つまり実家を相続してその家に子供が住むことにはなんら問題はありません。
特にずっと賃貸暮らしで肩身の狭い思いをしてきた子供にとって「相続した実家に住む」ことはとても魅力的なことに感じることでしょう。
しかし、気をつけなければいけないのは
亡くなった親の家の名義変更
オンボロで不便な立地の実家の住み心地
です。
このあたりはしっかりと考えて亡くなった親の家に住むかどうか決断してください。

亡くなった親の家に住むのはかまいませんが大事なことを曖昧にしたままにしていませんか?

亡くなった親の家に住む準備
「亡くなった父さん母さんの住んでたこの家、空き家にしておくのはもったいないから俺たち家族が住むことにするわ」
子供の中のひとりからそんな提案があっても他の兄弟たちから特に反対されることもないかもしれません。
しかし、そこには大きな落とし穴があります。
それは子供の誰かが亡くなった親の家に住むことの兄弟間の認識の相違です。
亡くなった親の家に住む子供からすれば「この家は俺が相続した」(この家は俺のもの)かもしれません。
他の兄弟からすれば「とりあえず住まわせてやっている」と考えているかもしれません。

そのあたりが、亡くなった親の家に住むことで曖昧にされていることが多いのです。

たとえ最初は「空き家にしておくのはもったいないから」という考えだけで住み始めた子供にしても、5年10年と住み続ければもうその実家はその子供の家という感覚になるものです。

それが将来、兄弟同士でもめる原因となるのです。
失礼ながらあなたの亡くなった親の家ってそんなに豪邸じゃないはずです。
そんなウン千万円もの価値はなく、せいぜい1千万円程度のことも多いでしょう。
だからこそ、そんな金額で兄弟関係がギクシャクするのはナンセンスですよね。

私からの提案は「亡くなった親の家に住むなら曖昧なことは残しておかない」ということです。

亡くなった親の家に住むならきちんと名義変更まで終わらせておけ

亡くなった親の家 名義変更
亡くなった親名義の家に住む場合、現在のことをそれで「所有権移転」登記の手続きは義務化されてはいません。
それどころかその手続きの期限もなく、行わなかった場合の罰則などもありません。
しかし、2021年4月に相続登記を義務化する法改正が成立しました。
今後は不動産の所有者に相続があったときは、相続により不動産の所有権を取得した子供には「相続の開始及び所有権を取得したことを知った日から3年以内」に不動産の名義変更登記をしなければならなくなります。
しかし、これも今まで相続登記を放置して亡くなった親の家の名義変更していない人たちにまで義務化されるかはわかりません。

亡くなった親の家の名義変更をしていないとどうなる?

亡くなった親の家の名義変更をせずに住み続けているとどんな問題が起こるでしょうか?
じついはそれで問題になるということはありません。
ただそれは、対外的kには遺産相続の手続きが終わっていないということなんです。
兄弟間など相続人同士では話がついているとはいっても、対外的にはそれが認められないのです。

もしも後で問題がおこッと場合に
いくら
長年住み続けているから
固定資産税や都市計画禅をずっと払い続けていたから
といってもそれは通用しません。

次世代の子供は名義変更も売ることもできない

子供の誰かが亡くなった親の家に住み続けていても、そのままの状態であればなんの問題も起こりません。
問題が起こるいのは、なにかしたいタイミングに起こります。
例えば亡くなった親の家に住んでいた子供が亡くなった時
残されたその子供(孫)はその家をどうにかするには、前の相続の時の相続人と話し合わなければならないのです。
ですから、亡くなった親の家に住んでいた子供の家族だけの話ではないのです。
叔父さんや叔母さん。
その中で亡くなっている方がいればその子供の従兄弟同士で亡くなった親の家のことを話わなければならないのです。

今の時代、従兄弟同士なんてほとんど交流なんてありません。
顔を合わせるのは誰かのお葬式か親戚の結婚式くらいでしょう。
ひょっとしたら連絡先すら知らないかもしれません。
そんな希薄な関係で亡くなった親の家の相続の話なんて、簡単にはまとまらないことでしょう。

まして、親が亡くなった祖父母の家に自分たちが住むことになった経緯なんて誰もわかりません。
そうなると、残された子供がその家を「名義変更する」ことも「売る」こともできません。
なにかするには祖父母の相続人全員と話し合って決めなければなりませんし、誰かひとりでも反対すればなにもできません。

亡くなった親の家の名義変更をしない理由

では、どうして亡くなった親の家の名義を替えておかないのでしょうか。
それはズバリ「手続きの面倒さ」と「費用」の問題だと思います。

亡くなった親の家の名義変更には
・登記事項証明書
・被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本
・被相続人の住民票の除票
・相続人全員の戸籍謄本
・遺産分割協議書
・相続人全員の印鑑証明書
・相続関係説明図
・固定資産評価証明書
・相続登記申請書

等が必要です。
これらの書類を集めるのも大変ですし、亡くなった親の家に住まない兄弟たちの協力も必要になります。

またこの亡くなった親の家の名義変更である相続登記には一般的に司法書士が手伝ってくれますが、その費用もバカになりません。
一般的な費用は15万円から20万円程度でそんなに高いとは思わないのですが、それでもやっぱりその金額に二の足を踏む方も少なくないのです。

亡くなった親の家に住むならきちんと名義変更(相続登記)まで完了させておきましょう。

亡くなった親の家に住むならリフォーム費用も考えておけ

亡くなった親の家に住むリフォーム
亡くなった親の家に住むためにはリフォームが必要なことが多いでしょう。
ですから他の兄弟たちに「亡くなった親の家に住む」なんて簡単に言い出さないでください。
なぜなら、その実家のリフォーム代はあなたが考えているよりはるかに高いものだからです。

親が亡くなる前にきちんとリフォームjしていたならいざ知らず、一般的には亡くなった親の家って築古のオンボロの家が多いことでしょう。
お風呂や台所の水回りをリフォームするだけで数百万円の見積もりが出てくることは珍しくありません。
さらには数年後には屋根の雨漏りや外壁塗装も必要になる可能性もあります。

亡くなった親の家に住もうと考える子供だって、すでに高齢です。
50歳~60歳だとリフォームローンの審査も厳しくなってきます。
ですので、亡くなった親の家の大規模リフォームは貯金を切り崩して行わなければなりません。

亡くなった親の家に住むためのリフォーム費用は売却時に清算されない

亡くなった親の家に住む理由。
それは空き家にしておくとあっという間に家が傷むから誰かが住んでいた方が良い。
そんな理由のこともあります。
とりあえず子供の誰かが住んでおけば、実家の管理も楽ですからね。

しかしいつかその実家を売却する時に、亡くなった親の家に住むために行ったリフォーム費用が清算されるか?といったら少し不安が残ります。
他の兄弟たちが相続した実家の売却代金からそれを別にどけて考えてくれるか?はわからないからです。
他の兄弟たちからすれば「今まで家賃もなくタダで住んできたんだから」とその願いは一蹴されるかもしれませんよ。

亡くなった親の家に住むためにリフォームする前にその価値も知っておこう

失礼ながら、亡くなった親の家は築古のオンボロな家ではありませんか?
だとすると、数百ま年もかけてまで大規模リフォームする価値はあるのでしょうか?

たかだか1千万円もするかしないか程度のオンボロな家に数百万円もかけてまでリフォームするのは少しナンセンスかもしれません。

まずはリフォームする前に亡くなった親の家の価値を知っておくことをおすすめします。
そのうえで亡くなった親の家に住むためのリフォームをするかしないか?は判断してください。
今はネットで簡単に実家の価値もわかる時代です。
おすすめは「イエウール」というサイトでTVのCMで見たことがるかもしれません。

\実家の売却価格を調べるのに超便利/
【イエウール】売却一括査定依頼サービス

亡くなった親の家に住むなら住み心地も考えておけ

田舎の家に住む親の介護


亡くなった親の家はどこにありますか?
ひょっとしたら少し田舎ではありませんか?
子供のあなたはそんな家に暮らしていた親の介護で苦労はしませんでしたか?



「老後は生まれ育った実家でのんびり暮らしていこう」
そう考えているあなたには申し訳ありませんが、あなたがした親の介護の苦労。
そのままあなたの子供がすることになるかもしれません。

確かに田舎の実家ならば自然もあるし、のんびり老後を過ごすのには最適かもしれません。
でも、それはあなたがまだ元気で、介護なんてまだ必要でない間だけです。

10年後20年後になった時に
・毎日の生活の買い物はどうしますか?
・病院への送り迎えは誰がしますか?
ということも考えておきましょう。

亡くなった親の家が
・バリはフリーの家ではない
・駅から遠い不便な立地
なら亡くなった親の家に住むのはあまりおすすめできません。

亡くなった親の家に住むよりも「老後のお金」に備えることを優先しては?

老後資金

亡くなった親の家に住むのもいいですが、それよりあなた自身の老後資金の蓄えは大丈夫ですか?

亡くなった親にお家に住むには、リフォーム代や引っ越し費用などたくさんのお金が出ていきます。
それではますます老後資金瘀たくわえが亡くなっていきます。
そのあたりうもしっかりと計画を立てておいてください。